当日の配布資料 9月16日現在(漸次更新予定)
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「革命期を迎えた原子力の平和利用」へのpdf 4頁へのリンク
脱プルトニウム・脱重大事故・減廃棄物・低電力価の新原発
“革命期を迎えた原子力の平和利用とその安全性”
―福島原発事故の疑問に答えつつー 2010.08.
現行原発産業からの円滑な移行。僅かな投資で!
2006年頃、1000兆円規模の世界産業に!
基本的な参考資料
“原発安全革命”【文春新書(初版2001,増補新版2011】
論文.解説合本:和文4冊(1700頁), 英文論文3冊(1000頁)
ハームズ・ハインドラー著:「核エネルギー協働システム概論」古川監訳,培風館刊(1986)
オークリッジ研等の関連資料も膨大。
国内外の支援:末尾の別添「研究開発略年表」を参照願いたい
日、米、露、チェコ9その他、世界諸国に有能な協力者・関心者が存在:
仏・印・ベラルース・トルコ・ベネズエラ・中・韓・台湾・オーストラリア等々。
トリウム熔融塩国際フォーラム(ITHMSF)
株式会社トリウムテックソリューション(TTS) 1P
現在の主要members
国内:古川和男,加藤義夫,吉岡律夫、三田地紘史,島津洋一郎,角井日出雄,内藤俶孝,
山口作太郎,伊藤靖彦,沼田博雄,佐藤譲, 荒河一渡、野口幸三+橋爪秀幸、
古川雅章、他
国外:A. Lecocq(仏), R. Moir(米), J.P. Pleasant(米), V.A. Simonenco(露),
H. Kiyavitskaya(ベラルーシ), D.D. Sood(印),L.B. Erbay, A. Aykol(土),
M.Hron(チェコ),C. Urban(ブラジル),J.Uhlir, O. Matal, P. Hosnedl(チェコ),
E.C. Greaves(ベネズエラ)
国連のMillenium Developmental Goals
世界の貧困層: 11億人(1ドル/日以下)+16億人(1~2ドル/日以下)総人口40%
現在のODA(8兆円)を2~3倍にし、貧困層半減を!その他八計画
先進国は、GDPの0.7%をODAに!
Sweden:0.7%を30年以上続けている 日本:0.2%
その貢献で、1981年の15億人から上記の11億人に減尐出来た。
現在の世界總GNPは五千兆円の内、2%, 百兆円が軍事費! 2P
福島原発災害は、最大の危機は脱したようであるが、天災でもあるが人災でもある。
その根源は、「“過去の世界の原発開発理念の重大欠陥”にある」と考える。
現在のU-Pu系固体燃料の原発体系は、安全性、非核拡散性、化学処理核廃棄物対処、
経済性で行き詰まっている。(使用済燃料は、三百年後プルトニウム鉱山。)
我々の課題は「地球救済」である。如何にすべきか?
(A)『液体燃料炉』は原理的に安全で小型化に有利:
固体燃料炉は、構造ないし運転管理が複雑だから、小型化は経済的でないが、
液体であれば負担は軽い。標準化、modular化しやすい。
(B)トリウム系「フッ化物熔融塩燃料炉」が最適:
実はすでに大戦末期にU.Wignerが、人類最初の実用原子炉(Pu生産炉)を
完成させた後シカゴ大学で.......。 3P
“原子炉は「化学工学装置」である。したがって、作業媒体の燃料は「液体」である
べきで、しかも『フツ化物熔融塩』が最適であろう、と予言。
戦後、全世界で種々の「液体燃料炉」が研究されたが、1970年頃までに皆失敗した
中で、WignerがORNL(オークリッジ研究所(に連れて行き後継所長にしたAlvin
Weinbergが、上記の「Wigner構想」の基礎開発に成功したのである。軍用に不向き で、重大事故なく、核廃棄物激減の原発。
(C)核融合エネルギーが源の「太陽系エネルギー利用」は、是非、今世紀後半の
「基幹エネルギー技術」になるべきだが、開発途上国にも含め役立つようになるに は、まだ数十年を要し、その間は核分裂エネルギーが必要。その後は、核分裂エネ ルギー産業は終焉に向かうべきである。その期の核廃棄物の最終消滅には、熔融塩 炉が最適。 4P
“安全な原発とは”
─ 初心を忘れたこの三十年が全てを狂わせた ─
古川 和男
【要約:】現行の原発体系は、安全性のみでなく未解決な問題が余りに多い。
「我々の単純化された新トリウム熔融塩原発」によれば、それらの難問全てを
解決しつつ,僅かの資金と期間で実用化可能であって,世界に展開利用できる。
原発の賛成・反対両派が「持論」をぶっつけあっているのは不毛ではなかろうか?
世界で最初に原子力平和事業への責任を負った、リリエンソール(米国初代原子力
委員長) は、三十年前に“原子力:新出発”(『岐路に立つ原子力』古川和男訳
日本生産性本部刊)との遺書を残したが、彼の願いは「第三の道」であった。そ
れに答えようとしてきたのが 我々のである。太陽系エネルギーは世紀後半の主役
であり、当面原子力に頼らざるを得ない。
「核分裂」は、本来「自然現象」
ウラン235濃度が高かった二十億年前には、ガボンのウラン鉱山で雨水により「天
然原子炉」が 稼働していた。1972年の発見より16年前には、故黒田和夫博士(米
アーカンソー大名誉教授・ 地球化学、2001年4月没)が見事に予測していた。そ
れ位、核分裂は自然な「現象」である。
或る種の重原子核に中性子をもう一つ加えると、原子核が不安定になりほぼ2つに
分裂し、超異例に大きな「核化学反応エネルギー」を放出するのがこの「核分裂」
である。その燃料消費量は化石燃料の百万分の1であっても、原子核物質が変化す
る「化学反応」で ある。したがって、当然なこととして「化学工学装置」となる。
この核分裂反応遂行、その反応生成物処理処分、残渣の処理・再利用を経て、次の
核分裂反応炉に 循環させる「核燃料サイクル化学工学」を完成させるのが『事業
の本質』である。「発電」などは、そのごく一部の作業に過ぎない。
・戦後の「原発開発史」は間違っていた。
全てが“間違っていた”訳ではない。3,40年前までは例外があった。しかし戦
中に 始まったために、良いプルトニウム生産炉ついで良い(原潜)発電装置の完
成が強く志向され、 合理的“核燃料サイクルの完成”とその関連技術整備への配
慮は副次的で、ついに完成できなかった。軍用では、「良いエンジン」が得られれ
ば最高で、「後は知らぬ、何とでもしてくれ」というのが 自然だったのであろう。
・「初心」に戻ろう!
上記の指摘は、実はすでに大戦中に「明白に確認されていた原則」であった。
それが、時運に乱され忘れ去られた。
1930年代に重要な4科学者がブダペストから米に亡命してきた。その一人ユーゲン
・ウィグナーは、 最初の原爆用プルトニウム生産炉を実用化させた後、シカゴ大
学で催された「原子炉セミナー」で、ノーベル学者たちの協力を得つつ彼が中心に
なって結論づけたのが上記の原則である。しかも「化学工学装置ならば反応媒体は
“液体”が望ましく、その理想形態の原発は恐らく“熔融フッ化物 塩燃料炉”と
まで予言していたのである。そうまで言われると本当かと驚かれようが、彼に従っ
て 米オークリッジ研究所を整備した高弟のアービン・ワインバーグが次代所長と
なり、「熔融塩炉」の 基礎開発を成功させたのである(1945-76年)。(上記原
則を理解した世界の指導者達は、競って 種々の「液体核燃料炉型」開発を志した
が、他は皆「失敗」した。詳細略)しかし、巨大開発投資はもう望むべきでない。
“初心に戻れ“といったが、今は四,五十年前の「良き時代」とは本質的に異なる。
詳細を語る余裕はないが、日本のみか諸国がよく「40年後の新炉型実用化」とい
うが、 40年間「緊張を持続してプロジェクトに専念」はありえず、虚構である。
我々は、現実として「現原発産業」を二、三十年は維持利用する使命を持つが、そ
の間にもっと「合理的な新技術産業」を数十倍規模で準備し、未来に答えねばなら
ない。しかもできるだけ「社会負担」を少なく実現・移行させるべきである。
不可能ではない。戦後は「活力に溢れた良い時代!」であった。その「過去の優れ
た遺産調べ」 を行えば見事に可能であった。しかもさらに「単純で経済的システ
ム」が構想できた。その実現・ 実用化への挑戦が、我々の「新事業:トリウム小
型熔融塩原発FUJI提案」である。
「新トリウム熔融塩原発」FUJI
これは実に僅かの資金と期間で実用化可能で、下記のように現存の諸難問のほとん
どの解決に 役立ち、世界に展開可能であろう。ただしその詳細は、是非拙著「原
発安全革命」(文春新書) でお知り頂きたい。
① 決定的安全性:単純頑丈な常圧構造体であるが、少し液体燃料が漏れれば、燃
料がなくなり炉は停まる。空気水などと反応せず、安定なガラス固化体になる。
② 高い核拡散抵抗性:プルトニウムなど超ウラン元素生成が千分の1でき、強烈
なガンマ線で 原爆にならず、核拡散・テロ防止に最適。
③ 核廃棄物の減少:同上の理由の他に、運転・保守作業の僅少化で高・低レベル
核廃棄物が大きく減少。
④ 再処理作業の単純低廉化:燃料体の溶解・再製造が不要で、単純かつ低廉安全
な作業 となり、しかも既存使用済み固体燃料体を単純・経済的に処理処分で
き、得られたプルト ニウム含有熔融塩を熔融塩炉初期燃料に有効利用しつつ
消滅できる。
⑤高性能小型炉型も経済的:単純常圧密閉炉容器でしかも小型でも「核燃料自給
自足」可能。 工場で量産でき、世界展開も容易。
⑥高い経済性:柔軟単純で理想的原発。
⑦ 少ない開発費:単純で開発項目僅少。しかも基礎開発完了しており、機器開発
に「同じ高温融体炉のナトリウム技術」が流用可能。
⑧ 早い実用化:初期燃料に上記の「プルトニウム含有塩」を利用すれば、約10
年強と1500億円で小型炉FUJIが完成できる。
⑨ 現在の原発産業体系を乱すことなく、その難問課題ほとんどを打開救済しつつ、
円滑に移行展開が可能である。今世紀中頃には、「世界の一次エネルギーの約
半分」を供給できる、経済的で巨大な新原子力産業創生ができる。
⑩ CO2 半減を十分経済的に実現可能。これに日本が「先導的役割」を果たし、
自国の繁栄と共に世界の環境・貧困問題の打開、テロ防止に貢献すべきであろ
う。
この構想は、すでに1997年に日・米(含オークリッジ研)・露・仏・印・I
AEAなど 世界の熔融塩炉専門家24名の会議で、全員の支持を得た。また、チェ
コ・トルコ・ウクライナ・ ベラルーシ・ベネズエラ等々にも優れた協力者がいる。
すでにその具体的「国際実用化作業」を 開始している。
積極的なご協力を強く要請したい。
最初の一万KW超小型炉miniFUJI。高温室に収め,皆裸。炉内は裸の黒鉛のみ。
http://msr21.fc2web.com/FUJI.htm