沿革
- 地球市民機構(“市民国連”GCI:Global Citizens Initiative)は、平成17年(2005年)11月3日,外人記者クラブ(有楽町)で,34団体のNGO・NPO団体代表,百余名の個人により結成されました。
(実行委員長:福岡克也)
今日、地球的問題の早急な解決が極めて強く求められるほど深刻化する中、国家や イデオロギーの壁が障害となり、国際機関の調整も桎梏化状況に追い込まれています。われわれは、地球益を標榜するDo-Tankとして,市民と世界的ネットワークを形成することにより、国連や各国政府とも協調しつつ、問題解決を図ろうと“市民国連”を結成しました。
- 2006年11月、創立1周年記念(第5回市民国連)日本文明論に関心を寄せる40団体、340人が集い、目白大学で開催されました。
(理事長中西真彦、実行委員長 大脇準一郎)
- 2008年6月より3ヶ月間、これから市民運動のありかたを求めてコンセプトを検討。市民国連は通称として残し、新たに地球市民機構として再出発いたします。
そのコンセプトの核心は、国連憲章を機軸に「グローバルな課題の解決に国連諸機関と共同して市民が立ちある」ことです。
2008年12月23日(祝日)、創立3周年記念の第11回「市民国連フォーラム」は、「国連に呼応して市民は何が出来るか?」をテーマに早稲田大学(14号館)で開催致しました。(詳細)
設立趣旨はこちら
参考とすべき考え方
- 「衰退に至った文明の歴史の中に、必ずしも実現することに成功しなかったとしても、事態を収拾する別の解決法が発見されたことが認められる。それが“協調の理想”である。
その精神が現代に現れたのが、国際連盟と国際連合である。国連そのものは、世界のそれぞれの国の人民とは直接つながっていない。政府を通じてつながっている。人民に直接つながる国連が必要である。」
A. トインビー
- 「人類を滅亡させるか、それとも今後は単一の家族として暮らしていくことを学ぶか、この極端な二者択一を人類は迫られている。人類を救うためには、私たちは宗教、文明、国籍、階級、人種などの伝統的な差異をのりこえて仲良く一緒に暮らしてゆく方法を考えねばならない。仲良く一緒に暮らすことに成功するためには、わたしたちはお互いを知らなければならない。」
『図説歴史の研究』1972 A. トインビー
- 人間心理には合理性と自己中心性がある。「しかし単数(私〉の自己中性が唯一の悪徳なのではない。複数(我々)の自己中心性もあるのである。」「集団的自己中心性は一層悪性である。なぜなら、一人の人間がただ個人のためにではなく、自分の家族、国家、教会の名において自己中心的に行動しているとき,自分は利他的に自己犠牲的に行動していると誤って想像することができるからである。」
『歴史の研究・再考察』1961 A. トインビー
参考:潘基文 国連事務総長 就任演説
「私は、あらゆる利害関係者のお役に立てるよう、精力的な活動に努めます。特に、国連を一層人々に近づけるための取り組みの一環として、私は市民社会に対話の道を歩ませるよう、全力を尽くしていく所存です。また,人道援助機関,財界,そして世界のその他,市民社会要素に対し、援助と参加を働きかけていきます。それが国連のためにもなるからです。」