名取市朝日新聞 06/02/2011

循環型社会研究協会、津波被害の塩害ほ場の土地改良
 で試験施工へ
 

 一般社団法人循環型社会研究協会は、東日本大震災で津波被害を受けた宮城
県名取市の塩害や汚泥で汚染された農場の土壌改良で、6月初旬をめどに同協
会が展開するカッセーチップ堆肥化工法で試験施工することを明らかにした。

 同工法は樹木系の廃棄物を破砕・チップ化し、バチルス菌、乳酸菌、光合成
菌などが生息するカッセー液(堆肥化促進材)を混合して堆肥化させるバイオ技
術。重金属や軽金属の固定化、硝酸性窒素の発生抑制などの効果がある。

 今回の施工計画では、準備工で土壌および表土泥土の分析、施工面積の確認
を行い、事前に石・金属・がれき類を撤去する。モルタル吹付機で水田にカッ
セーチップ堆肥を吹付け、散水しながらトラクターで掻き起こし(かきおこし、
※かくはん)と混合を行い、施工後に土壌を調査する。

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