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第2回「和の哲学・実学研究会」メモ
大和氏の講義
基礎的ポイントのおさらい。
最終的な新秩序作りあげるべき時を迎えている。20世紀まで最後は力だった。
国際社会で覇権国は、挑戦国が挑戦国から戦いを挑まれても、大抵は覇権国が勝利した。しかし、何らかのダメージを受け弱っていった。
戦争と戦争の間は平和がある。いい加減にこうした覇権交代システム卒業しないといけない。21世紀中には新しい秩序のありかた検討されるべき。各国が全方位外交で自立連帯秩序を形成。
覇道時代の終焉、自立連帯原則を導く原則に覇道(交代必然、犠牲付随)はあてはまらない。王道は外政不問、乱世非力。
和道、指導原理(公害、高出力)。
余裕あれば王道、余裕なくなると覇道。
覇道、競争に勝ち残ったものが生き残る。和道、互恵がなりたつところに生存がなりたつ。
心価、金銭的価値に対して与えるものより多く得ようとするとどちらか損をする。心価の価値概念導入で関係者すべてが利益をこうむる。心価プラス方向に動く。いい人でも乱暴なひとでも、優しい人もそうだ。
量的概念、喜びの度合い、欣度表。最終的的に落ち着く欣度が基調欣度。いつも不機嫌な人は基調欣度マイナス。
東京の機構欣度はマイナス1、途上国の方が高い。北京+1、モンゴル+2、カンボジア+1・5。
基調欣度、GDH(国内総幸福)。
欣度X時間=心価 単位=H(ハート)
1ハート、金銭換算すると、大体0・4円。
1億人、欣度1度あげると、100兆円の国家資産に。
与欣、受欣、与辛、受辛
貯欣、貯欣化率、どうせ親切にするならこれが高い人にしたい。0の人、恩知らず。
返欣、返欣貢献、世話になったのを覚えて、今こそお返ししますとか。
これに通じると、裏切られなくなる。人を見る目が養われる。
プラスも大事だが、マイナス予防も大事。
心価充足の法則、心価収支のマイナスを避けプラスを選ぶ。
均衡の法則、心価の過不足の残留分について中和を図る。恥の仕返しとかお返しの心。
たとえ1000円でもお金を受け取った人は、必ず投票するという。
心価循環の法則
相手にプラス与えると、プラスを受ける傾向あり。マイナス与えるとマイナスが返ってくる傾向あり。マイナスの循環を作り定着すると、生活の快適さ失われ、やっかいなことに。
与欣サイクル、喜ばれる、感謝、尊重、厚遇・・
与辛サイクル、苦しめる、反感、嫌われる、冷遇、そむかれる、害される、苦しむ・・
悲惨なのは夫婦、与辛サイクルが回り始めると止めにくい。
一旦、反感をもつとあとは将棋倒し、止めにくい。苦しんだからといってうらむのかというと、オシン、苦しんだが恨んでない。恨みにスイッチが入らなければなんとかなる。滅びない程度に受け流す知恵が必要。
ニコニコサイクル、役に立つ、喜ばれる・・
互恵関係がすべて、総互恵、世界の互恵率計算可能
互恵原理、心価に着目すれば、みんながプラスになる状況作りが可能。心価に着目して全員がプラスになること可能。
調和原理 和に応じさせる働きがけが可能。
1、互恵余地の必然
2、互恵提起の承認制
3、心価震源の無人蔵
4、互恵仲介力の存在
和略、全員が納得、平和解決。戦略、味方だけ納得。
和の手法、恩田杢から方程式導き出す。にこにこサイクルを回す、プンプンサイクルを回さない。
リーダーっぽくないリーダーのあり方、和略働く、誰も反対しない。
言うこと聞かないと首にするよといった力で脅すのと比べ、和力だと従業員は手を抜かず。
そろそろ人類は争いの文化から、自立連帯の時代へ。
20世紀までは戦力か無力かだった。
これからは戦力か和力かの時代へ。
「和の実学」によってはじめて平和論はべき論から脱皮。
擬似平和、決着状態、圧倒的格差、勢力均衡、相互に勝算不成立状態。
一方、真性平和とは互恵関係、和そのものの増殖。
与欣の方法 費用や労力を効果的に提供。
ありがた迷惑だったかもしれない。逆も、名刺一枚、電話一本が効果的で絶大な価値誕生も。
A情報や知恵を提供、
B励まし、慰め、元気づける
C時間を提供、顔を出す
D忠告
E人間として立派だと認める
F成果を賞賛
G許可する
H喜び感謝する
与辛予防の方法
迅速で率直な謝罪
迅速で明瞭な許し
的確で十分な謝礼
怒らない、恨まない
時間の尊重、時刻の厳守
バカにしない
羨みを買わない
素直な反応、ひねくれた反応も相手に徒労感与える
レルムシフト(圏移住)、部分世界、
A、Bが永続的に違った法則性を体験、「レルム」が違うという。
互恵圏
互求圏 利用しあい、利己的な法則の中に。仏こころで相手を助けると失敗も。
互奪圏 やらなければやられる。やられる前にやる。
わかっていない。甘いことをいっているといった思い。
和道、互恵圏を広げる、互求圏の上の人。
互恵圏に移住するには
与欣能力の拡充
出会与欣習慣
互恵的返欣習慣
これらにより互恵圏人との縁が増殖
和的人格と世界平和
和的人格、身辺の和、和の世界、世界の和、世界平和
3大不和心、利己心、憤怒心、競争心
脱・利己心 善快体験
脱・憤怒心 問題解決
脱・競争心 特異貢献、優位が目的、幸福ではない、勝たないと幸せでないという暗示にかかっている
これから和の知恵と、企業経営に適用、和道経営
絶対浮力、人材力、社会貢献力、社会適応力
関係浮力、既得権、縁故、社会・自然の好条件
21世紀の事業経営
理念型 営義事業、公益的、社会事業、NPO、ボランティアに頼り、寄付に頼る、社会のお荷物にも
社会が必用とするものをやっていく。理念なければ、さまよう浮き草みたいな根無し草企業になる。
研究型 特異貢献、ユニークさで変わっているけど役に立つ。一人一研究、テーマをもっている。
教育型 自立連帯(和)、これまでうちを辞めたら生きていけないとか、飛べない鳥のようにするのと比べ、やめてもやっていける社員がこにいたいといって集まる企業。
社員に資格とらせたり、学校にやらせるとか社員を育てる。自立して同業者になって、競争もあるが、大きな仕事をみんなが集まってこなすようになる。
和的経営の利点
同業共食いの脱却
犠牲者をつくらない経営
困難克服
脱・競争の基本構図
陳腐商品から特長商品、独占型、特長型
和力の働き
友好実現
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大脇 「人を知るは学問の中の学問、人と和するは芸術の中の芸術」
大和先生のお話は3つのユニークさがある。
第1に 和の人格と世界、自転ばかりでは駄目、公転しないといけない。ネットワークしていく必用。国をこえてどう世界とリンクするのか。国も自己犠牲を払って、どう世界に貢献するのか。今、歴史的な大転換点である。東洋と西洋、コミュニケイションのギャップはパーセプションギャップ。視点の違い。一つの視点からしかみていない。固定的な見方。視野の狭さ。パラダイム転換、個に執着した西欧は科学技術によって世界を席巻。しかし今や個人主義・西欧文明の終焉の時代。
東洋と存在とは関係性(連体)を重視。個か関係性(連体・全体)かどちらを重視するか? 存在の実相は個と連体の2重的存在である。
第2に存在を見える世界だけではなく見えない心の世界を、「預欣」、「心価」と概念化し、見えない心の世界を計量化したすごい発明であること(物心一如、色心不二)。恩田杢の本からこれだけのものを導いた。なぜ人に良いことしないといけないのか、科学的に述べた。
第3に存在物は運動している。ヘーゲルが弁証法は誤り。対立闘争ではなく宇宙の原則は互恵関係、ギブアンドテイク(後に大和氏はギブアンドギブンと定義)。一見戦争、競争で進歩発展したように見えるが、実際は敵・相手に勝とうと必死に味方が団結したからである。個人から家庭、世界平和とつながる。
小は原子から大は天体に至るまで、個としての自転だけでなく公転もしている2重てき存在である。今の世界は国家が公転しないで自転ばかりをしているので互いに衝突する。紛争が絶えない。公転が先で自転はあと。国家経営にいたるまで応用すべき事柄。
渡辺 カントのいう絶対理性は大事。個と全体。
大和 「思想のワクチン」、学生紛争華やか時代に、怪しげな思想にひきこまれて不幸な土つぼに落ち込まない思想的ワクチンできないものか考えた。落とし穴をさけるプロ
グラムを考えた。予防効果はあるが、かかるとなかなか難かしい。
大脇 「『われ思う、故に吾われあり。』ではない。われの意識の前に、身体があり、さらに父母があり先祖がある。その根源はなにか?神の存在を問うことになる。生命
原則を切り離した近代文明、主体意識は限界を露呈している。自己の内奥、社会、自然に対して、主体意識の前に、まず対象意識を持つべきだ。
森井 A、B2人が少しのことでこじれた。和という問題は、個人から国家まで。修復の方法は。
大脇 薩長同盟を成し遂げた竜馬は、双方から信頼されたからできた。
大和 第3者のCさん、ABと互恵関係つくる。意味のない対立より、仲いいほうが四方八方、うまくいく。
一色 相手の資質、良いところを認める。良い点に光をあてると、好感度が高まる。
いつも「ありがとうございます」ということにしていた人が交通事故の相手に、かっと怒らないで「ありがとうございまず」とやった。するとその人と親戚以上に親しくなった。
大脇 個人的人人間関係を国際管駅にまで普遍するとどなるか?北朝鮮や中・露とどうつきあうのか。
大和 道のりのある問題。金をかけなくても、相手にとって喜ばしいことがある。国際間の和力が蓄積できない。和力蓄積、見たこともないし、たとえば、どこかで成功したらやろうというかもしれないが、核兵器実現するまで理論しかなかった。それと同じで、理論にすぎない
和力の世界。巨大な和力、一度も経験していない。和力については、理解できない。社会総崩れになった時、こんなのがありますよと、時を待つような気持ちでいる。
一色 文化の交流、芸術は国境を超える。文化というのはそれぞれの地域で存在。そうしたもので世界中が交流すれば、人間の中に持っている宝を認識できれば変わっていくと思う。人はみな天から与えられた純金をも持っている(吉田松陰)
大脇 本当の仲介者が、個人レベルから国家レベルに至るまでが求められている。
小松氏の生き方どう思うか、小松氏は逆転の発想で南京を慰問、北朝鮮も慰問、赤十字に多大な寄付。安重根、柳寛順、昭明皇后を慰霊、弁明ではなくお詫びの旅行。売国奴扱いもされた。東アジアに平和 な環境つくろうと努力。
大和 国際的な人間関係を持つ日本人ほど世界に友達をもっている国はない。西洋人は海外でも西洋をそこに持ち込むが、日本人はそこの人と同じような生活をする。
次の社会のために、準備されている。 幕末維新の前の古い秩序が悪あがきしているような時代。
一色 自分が得意とするもので世界貢献すべきだ。金のないものに金を出せといわれても無理。
大脇 大和氏の講和は平易で分かりやすい。シンプルなこと実行すれば世界平和。心失う忙しさではなく、悟る世界。
(池永・記)